FXチャートをジーっと見ているとローソク足が作り出すチャートの形に規則性があるところを見つけることができます。
その規則性とは「チャートがこの形を作ると次はこう動く」というパターンのようなものです。
このパターンがわかれば大きな利益を生む助けとなってくれます(もちろん絶対そう動くというわけではありませんが)。
そこでここではFXのチャート上で形成しやすい代表的なパターンを紹介します。
まだローソク足やチャートについてあまり自信がないという方は以下の記事を読んでください。

ダブルトップ・ダブルボトム
ダブルトップ・ダブルボトムは高値・安値が同じラインで2回反発し、ネックラインを突き抜けると大きくレートが動くというパターンです。
トリプルトップ・トリプルボトム
トリプルトップ・トリプルボトムは高値・安値が同じラインで3回、ネックラインで2回反発し、ネックラインを突き抜けると大きくレートが動くというパターンです。
2回目のネックラインで反発せずに突き抜ければダブルトップ・ダブルボトムになるので、どちらかはっきりするまで判断を急がないようにしましょう。
ヘッドアンドショルダー
トリプルトップ・トリプルボトムの真ん中の山(谷)が一つ突き抜けているパターンが、ヘッド&ショルダートップ・ヘッド&ショルダーボトムです。
やはりネックラインがカギになっていて、ここを突き抜けると大きくレートが動きます。
フラッグ・ペナント・ウェッジ
フラッグ、ペナント、ウェッジは2つのラインを描き突き抜けた方向に大きく動くというパターンです。
3つとも同じように考えても問題ありませんが、パターンを別で考えれたほうが規則性を読みやすくなるのでしっかりと思えておきましょう。
フラッグ
高値と安値が2つの平行線を反発していき上下どちらかに突き抜けるパターンをフラッグといいます。
平行線が下降しその後上に突き抜けるのを上昇フラッグ、逆に平行線が上昇しその後下に突き抜けるのを下降フラッグと呼んでいます。
ペナント
高値と安値が三角形を作りながら反発していき、どちらかに突き抜けるパターンをペナントといいます。
三角形を作った後に上に抜けると上昇ペナント、下に抜けると下降ペナントと呼んでいます。
ウェッジ
ウェッジはペナントに似ていますが、違います。まず上昇と下降が逆ですね。
ウェッジは三角形を作る2つのラインが両方とも同じ向きをしています。両方が上昇しているウェッジを上昇ウェッジ、下降しているのを下降ウェッジと呼びます。
そして上昇ウェッジのあとは下に抜けていき、下降ウェッジは三角形を作った後上昇します。
分かり難いかもしれませんが、上昇や下降のパワーがなくなり逆に大きく反発するというように考えましょう。
チャートパターンの注意点
今回FXのチャートパターンを6つ紹介しましたが、チャートパターンを利用する際の注意点も紹介しておきます。
トレンドを確認
今、大きな流れが上昇なのか下降なのかというトレンドを知らなければいけません。
上昇トレンドの中に下降フラッグが出てきても、大きく下降することはあまりない、と考えます。逆に上昇トレンドの中に上昇フラッグが出てきたら予想が当たる可能性が高いですし、下降トレンドにダブルボトムが出れば転換しそうです。
まずはトレンドを知ったうえでチャートパターンに当てはめていくようにしましょう。
パターンだけで判断しない
チャートパターンだけを鵜呑みにしてはいけません。他にも売買する判断材料を持っておきましょう。

上のリンク先ではFXのチャート分析に欠かせないテクニカル指標を紹介しています。
2つ以上の判断材料を持つことでトレード成績を高めるようにしましょう。
売買する際は損切を念頭に
FXの世界に「絶対」はありません。
「あるラインを突き抜ければ大きく動く」というパターンばかりですが、ラインを突き抜けた後、再びラインに戻るということがたくさんあります。戻るパターンが結構あるんです。
突き抜けた後ラインに戻り、さらにラインを超えてしまったら即損切りしましょう。
チャートパターンに限った話ではなく、思惑と逆をいったら即損切りです。FXの鉄則です。
FXのチャートパターン:まとめ
FXのチャートパターンは絶対的なものではありませんが、取引判断の際にかなり使える武器になります。
チャートを見る際にはいつもパターンがないかを探すようにしましょう。そういう癖をつけておけば探さなくても自然に見つかるようになってきます。
そうなればFXのトレード成績も向上するはずです。
少しずつ慣れていきましょう。